プロジェクト大台ヶ原_002(達成できるか?~前編~)

レースはライバルと競ったり、同志と親交を深めたりするイベントだ
私は非日常を楽しむ為に、昨年まで多くのレースにエントリーした
その結果、コーススペックやリザルトで自分の記録や順位が予想できるようになった
予想が正確になるとリザルトを見る必要が無くなり、レースから『競う』という要素が消えた
同志と親交が主たる目的となったレースを大規模な走行会と捕らえるようになった
そして『自分に勝つんだ!人のことは気にするな!』と発言するようになった
だが、これは詭弁である 
私にとってレースは勝者と敗者を決める事に意味があり、人に勝ってこそのレースである
表彰台が勝者、それ以外が敗者と線引きするなら、敗者確定のオレは何しに会場まで行くんだ?
そのあたりのスキマを埋めるに『自分に勝つんだ!』と強弁していたのだと思う
だが『自分に勝ちたければTTでベストを更新すれば良い』と思っているので、その解釈にも矛盾が生じていた

勝つという強い意志は必須だが、意志だけで表彰台に立てるほど現実は甘くない
才能無くして勝者になる事は不可能で、努力は勝者の最低条件にすぎない
現実を知らずに夢を語って笑い者になるほどオレは馬鹿じゃないさ・・・
何かにフタをしたモチベーションで挑むレースで予想どおりの結果を積み重ねた

勝ちたい自分・勝てない自分・能力という壁
私はこれらの葛藤を楽しんでいた
『考えても解決しない事は考えなくても良い事』だと思っているので、葛藤を排他して取り組む事はできる
勝者・敗者・ライバル・刺激・励み
確かな繋がりがあっても、登るのは自分だから、自分に勝つという考え方が真っ当であると言える
その考えをレースという他者との争いに持ち込むから話がおかしくなるだけなのだ
努力を積み重ねた結果が順位であって、順位が見込めないから闘争心を無くすというのはおかしな話だ
叶えてこその夢、表彰台こそが夢 このどちらかを曲げないと永遠に解決しないヒルクライム
解決しないから考えて、その過程を楽しんでいるのだ
でも、一方では『一握りの勝者以外は皆こんなものだろう』と客観視している
私には勝利への拘りを謳いながら、他者にも自分にも勝てない状況を達観している節があるのだ

滔々と持論を展開して好きな自転車に乗るという趣味に波風が立ったのは去年の大台ヶ原であった
先に述べたように『予想タイムとそれに対応できる準備』は用意できていた
カップルなら優勝できるかも?みたいな発想は無かった
前年の『team SONIC』が驚愕のタイムで勝ってたし、私自身が負ける事に慣れすぎていた
夫婦で協力とか楽しそうだし、何より、カップル10,000円 一般7,000円×2名というエントリー料も魅力だった
ところが、程なくしてカップルでのエントリーを猛烈に後悔する日がやってきた
スシエボに乗り換えたきゃのんが、十三峠で17分切りに到達したのだ
それまで18分台だったので、流石に16分台は予想していなかった
16分台で走る女性が出現したという話題が広まるのに時間はかからなかった

2人の合計タイムで争う競技で大きなアドバンテージを貰う
勝っても評価はされないだろうが、負ければ確実に戦犯
菰野でも足を引っ張って凹んだが、タイムが結果に反映される大台ヶ原にプレッシャーがあった
『16分台を出すならエントリーする前にしてくれよ!』ときゃのんに小言を言った記憶があるw

下記に去年と今年の目標を重ねた図を描いてみた

0314_WT.jpg

オレンジ線が7月からの焦りを現しているw

続く

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